簿記って?
簿記とはお金の計算です。 お金の計算なので「小遣い帳」や「家計簿」も立派な簿記です。 でも、会社、法人の「お金の計算」って方が、「簿記」って感じがしませんか? 個人商店もそうですが、なんとなく「会社」をイメージする方が分かりやすいって思いますね。 簿記の目的 1.会社の営業活動に伴う財産の増減を,合理的な経営活動のために管理する(複式簿記) 2.一時点の企業の財政状態を明らかにする(貸借対照表) 3.一定期間の企業の経営成績を明らかにする(損益計算書) |
いつ計算する?
日本には「ごとび」って言葉があります。 「五」と「十」の付く日って意味です。 つまり、5日、10日、15日、20日、25日、30日です。 30日は、「末日」 まつじつ・・・月末の事です。 家庭でも「今月は、出費が多くって・・・」なんて愚痴を聞いたことがあるでしょう。 ひと月を一か月として、家計簿の帳尻を合わせます。 「帳尻を合わせる」・・・収入と支出とが合うようにする。「年度末に借金して―・せる」 ってことは、大体「月末に計算する」 会社は、設立する時に「決算日」を設定します。 自分で決めることができます。 大企業は、3月31日を決算日としています。 国や役所が、3月31日で1年間としているからでしょう。 「いつ計算する」は、1年間の帳尻は、決算日、毎月は、決算の日、3月31日が決算の会社なら毎月月末に計算します。 この期間を「会計期間」って言います。 「事業年度」と言ったりもします。 平成何年度の売上は・・・ってな言い方とか、会社の継続年数(何回目の決算か)から「第何期」の売上は・・・といういい方は、事業年度的に会計期間を表現したものです。 |
どんな方法で
★単式簿記(たんしきぼき) まるで家計簿です。 現金の出入りだけを管理するのが「単式簿記」 「管理」とは、帳面に付けることです。 |
★複式簿記(ふくしきぼき) 会社での会計を「企業会計」って言います。 企業会計は、複式簿記が採用されています。 現金の出入りだけでなく、その原因も記帳します。 原因とは、会社で「お金が増える」=ボールペンを売ってお金が増える。 また、銀行から借り入れをして、お金が増える。 単式簿記は、お金の増減(結果)を付けていましたが、商品を売った、銀行から借金をしたという「お金の増減」の原因も記帳する、これが、「複式簿記」です。 |
商業簿記と工業簿記
商業・工業って 商業とは、 商品の売買に関する経済活動。 商品とは、売るために購入(仕入)、ボールペンやパソコンを買って、お客様に売って、差額を儲ける活動が「商業活動」 工業とは、農業、林業、漁業、水産業、牧畜業、鉱業など、資源を採取または育成する産業に対して、これらに道具や機械によって加工したりした生産物(製品)を、工場で製造する産業を工業industry、または製造業manufactory industryという。・・・「製造活動」 商業活動している会社の会計を「商業簿記」 工業活動している会社の会計を「工業簿記」 複式簿記は、取引の原因と結果を貸借平均の原理によって各帳簿に記録します。 日商簿記3級は、複式簿記による商業簿記が対象範囲です。 貸借平均の原理とは 簿記での各勘定への記入は、借方とその相手勘定の貸方には必ず同じ金額が記入されます。 よって、すべての勘定の借方(左側)の合計額と貸方(右側)の合計額は必ず一致します。 これを「貸借平均の原理」と呼び、複式簿記全体の基本的な原理です。 |